こんにちは。
4月11日にGoogleとアップルが共同開発するというニュースがありました。
今回はこのニュースについて書いていきたいと思います。
共同開発AppleとGoogle感染者の濃厚接触者追跡アプリは監視社会への第1歩なのか
アップルとGoogleの共同開発とは、世界を震撼させている新型コロナウイルス対策としてです。
AppleとGoogle、新型コロナウイルス対策として、濃厚接触の可能性を検出する技術で協力
GoogleとApple は政府と保健機関による感染拡大を防ぐ活動を支援すべく、ユーザーのプライバシーとセキュリティを設計の中心に据えた Bluetooth テクノロジーの利用を可能にする共同の取り組みを発表しました。新型コロナウイルス感染症は感染者との接触により伝染する可能性があり、公衆衛生機関は、感染拡大を抑える上で濃厚接触の検出·追跡が役立つ貴重な手法であると提唱しています。世界で多数の主要な公衆衛生当局や大学、NGO が、オプトイン形式の濃厚接触を検出·追跡する技術を開発するという重要な仕事に注力しています。これらの取り組みを推進すべく、AppleとGoogle はアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)とオペレーティング システム(OS)レベルのテクノロジーから成る包括的なソリューションを確立し、濃厚接触の可能性を検出します。強力なプライバシー保護を維持しながらも、事態の緊急性に鑑み、両社は以下の 2 つのステップで、同ソリューションの実装を計画しています。まず、公衆衛生当局が提供するアプリを利用する Android及び iOS端末間で相互運用を実現するAPIを 5 月にリリースします。これらの公式アプリは、ユーザーがそれぞれのアプリストアからダウンロードできるようになります。次に、今後数か月をかけAppleとGoogle は、基盤となるプラットフォームに、同機能を組み込むことで、より広範なBluetooth ベースの濃厚接触の可能性を検出するプラットフォームの実現を目指します。このようなアプローチは、API よりも堅牢なソリューションであり、ユーザーがオプトインすることを選択した場合、より多くの人が参加できるようになるだけでなく、アプリや政府の保健当局といったより広範なエコシステムとの協働が可能になります。本取り組みにおいては、プライバシー、透明性、そして同意が何よりも重要です。今後、様々な関係者の皆様と協議し、同機能の開発に注力してまいります。また、第三者による分析を可能にするために、本取り組みに関する情報は公開することを前提としています。世界が直面する最も差し迫った問題を解決する上で、AppleとGoogle は力を合わせる必要性を痛切に感じています。開発者、政府機関、公衆衛生当局との緊密な協力と連携に基づき、テクノロジーの力を活用して、世界中の国々が新型コロナウイルス感染症の感染拡大を抑え、一日でも早く日常生活を取り戻せるよう支援していきます。(Apple.comより)
アプリの動作例
- アプリのユーザー2人が一定時間、例えば10分間近くにいたとする。ユーザーのデバイスはBluetooth無線により識別子(15分ごとに変化し匿名化されている)を交換する。
- その後、ユーザーの1人が新型コロナウイルスに感染していると診断された場合、感染者はAPIを組み込んだ公衆衛生当局のアプリに知らせる。
- システムは感染が診断されたユーザーから過去14日間の識別子(匿名)をシステムに送信することを許可するよう追加の同意を求めることができる。
- 公衆衛生アプリには(同意を得て)感染者の識別子をダウンロードすることができ、アプリは感染リスクを伴う接触があったかどうか判断する。
- 接触があったと判定された場合、アプリはユーザーに今後どうすべきかさらに情報を提供する。
Apple、Googleはともに「プライバシーと透明性が公衆衛生アプリにおいて最重要」だと述べ、 リリースされるアプリは今後とも決してプライバシーを侵害しないと確約している。この点は、以前からACLU(米国自由人権協会)が提起してきた問題だ。
しかしACLUはこのアプリに対しては慎重ながら楽観的な見方をしている。
ACLUの監視、サイバーセキュリティ担当弁護士、Jennifer Granick(ジェニファー・グラニック)氏は次のようにコメントしている。
「位置情報を利用するこの種の追跡アプリは無料かつ迅速な検査と各種医療への公平なアクセスが広く保証されないかぎり効果がない。 またユーザーがシステム(の匿名性)を信頼できなければやはり効果的ではない。AppleとGoogleが、プライバシーの悪質な侵害と中央集権化のリスクを軽減するであろうアプローチを発表したことは事実だ。 しかしまだ改善の余地がある。位置追跡アプリがオプトインであり匿名性を確保した分散型であることを確認するため我々は今後も厳しく監視を続ける。このような機能は現在のパンデミックの期間に限り、公衆衛生の確保の目的でのみ使用されるべきだ」。
この共同開発するシステムは、スマートフォンが1.8メートル以内にある別のスマホと15分ごとに交信し、履歴を保存するそうです。
あるスマホ利用者が新型コロナ感染者と診断され、専用アプリに感染情報を登録すれば、14日以内に感染者と近距離にいたスマホ利用者に「あなたは最近、感染者と接触しました」と警告を送る仕組みです。
感染した人が、感染してしまってごめんなさい的な風潮がないとは言えません。
満員電車に乗っている人ならともかく、個人情報を出さなくても割と限定されてくると思うのです。「あの人にウイルスを移された」というような負の連鎖になってほしくないと感じます。
ACLUのジェニファー・グラニック氏が「現在のパンデミックの期間に限り、公衆衛生の確保の目的でのみ使用されるべきだ」と言っているようで、これはもちろんのことですが、このニュースを見た時に、監視社会へつながるのではという疑問が浮かびましたので、このニュースのことをさらに調べたところ、このような記事を見つけました。
AppleとGoogleは、それぞれiOS、Androidの基本機能として、感染リンクを追いかけるための機能を基本ソフト内に組み込み、各国の感染対策当局がそれらを利用可能にしていく予定だが、いずれも利用者自身がオプトインせねばならない。(ITmediaビジネスより)
この「感染リンクを追いかける機能が携帯の基本機能になる」そうです。
「現在のパンデミックの期間に限り」と言っても、基本機能が付いている携帯を使えば、現在のパンデミックが終息しても、その人の行動は監視できるのではないか・・と、個人的には感じました。
このコロナウイルスによって、世界が変わっていくのを感じます。
それに合わせたように5Gも始まりました。これは偶然なのか否か・・・
また気になるニュースがありましたら調べていきたいと思います。
アンテナ張って、いろいろと情報を共有していけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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“共同開発AppleとGoogle感染者の濃厚接触者追跡アプリは監視社会への第1歩なのか” への2件のフィードバック
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