こんにちは。
中国からの尖閣諸島への圧力が続く中、気になるニュースがありました。
今回は関連するニュースをピックアップしたいと思います。
比と中国軍機レーダー情報共有へ。イージス艦も配備再計画か。
中国軍機の動向をフィリピンと共有 政府、東・南シナ海で監視強化
政府が東シナ海と南シナ海上空での中国軍機の監視強化に向け、フィリピンとの間で中国軍機の動向に関するレーダー情報の共有を検討していることが11日、分かった。
フィリピンへの日本製防空レーダーの輸出を機に情報を共有できる関係を築く。
レーダー輸出をフィリピンの防衛力強化のみならず、日本と台湾の防衛にも資する安全保障協力に発展させる狙いがある。
レーダー輸出は平成26年の防衛装備移転三原則の策定で装備輸出に道を開いて以降、国産装備の初の完成品輸出となる。
新型コロナウイルスの影響で政府職員らが往来できず、日比両政府などは郵送で輸出入契約の手続きに入り、フィリピン側がサインをすれば月内にも契約が締結される。
中国は南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島の人工島で滑走路やレーダーを整備し、空の領域でも支配権を強め、警戒感を高めるフィリピンはレーダーを急ピッチで導入する。
輸出するのは三菱電機製で3基の固定式レーダーと1基の移動式レーダー。
航空機の探知と追尾を担い、フィリピン・ルソン島と台湾の間にあるバシー海峡上空を監視できる北部などに配備する。
この配備地が重要で、南シナ海のバシー海峡と東シナ海の宮古海峡(沖縄本島と宮古島の間)の情報共有が求められる。
28年以降、宮古海峡から太平洋に出てバシー海峡に向かう中国軍機が頻繁に確認されている。
宮古海峡を飛行している段階で日本が情報を提供すればフィリピンは事前に警戒できる。
日本は中国軍機がバシー海峡を抜けて太平洋を北上するとレーダーが手薄で領空接近を許す弱点がある。
中国軍機の太平洋飛行は活発化し、29年には紀伊半島沖まで進出した。
バシー海峡を通る時点で情報が得られれば、早期警戒機の展開と戦闘機の緊急発進で領空接近を阻止しやすい。
中国は台湾侵攻の際に周辺で航空優勢を確保する意図もある。
中国軍機が宮古・バシー両海峡を出入り口に台湾を周回する飛行も28年以降目立っており、動向の分析は台湾防衛でも重要性が増している。
航空自衛隊が運用している固定式レーダーFPS3と陸上自衛隊の車載型装備である移動式レーダーTPSP14を基に比空軍の要求に沿って三菱電機が新たに開発・製造した。
4基を計約100億円で輸出する。(izaより/2020.7.1)
日本だけではなく、フィリピンや台湾とも連携を取り、中国の領海侵犯に対抗しなければなりませんので、前向きなニュースと思います。
そして、インドやベトナムなども対中です。敵の敵は味方ですね。
一丸となって中国の勝手な行動をやめさせたいものです。
防衛相、南鳥島視察
河野太郎防衛相は11日、日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)を救難飛行艇「US2」で訪問し、海上自衛隊員の活動状況を視察した。
記者団に「中国の艦艇や飛行機が活発に進出してくる中で、太平洋の安全保障を真剣に考えなければならない」と強調した。
南鳥島は本州から約1800キロ離れた約1.5平方キロの島で、海自は航空派遣隊十数人を置いている。
河野氏は周辺にレアアース(希土類)の海底資源があることに触れ「日本の権益をしっかり守るための拠点として非常に重要だ」と述べた。
視察には山村浩海上幕僚長が同行した。
防衛相の南鳥島訪問は2014年の小野寺五典氏以来となる。(共同通信より/2020.7.12)
防衛相の南鳥島訪問が2014年からされてないのはどうかと思います。
防衛相も半分平和ボケしていたのではないかと感じてしまいますが、今回、今更感はありながらも、河野外相が訪問したことはよかったと思います。
河野外相と言えば、最近のイージス艦配備断念のニュースには驚きましたが、またイージス艦のニュースが報道されました。
日本、イージス・アショア配備再開も 海上や沿岸に発射台設置案
配備手続きの停止を決めた迎撃ミサイルシステム、イージス・アショアについて、日本政府が再び計画を進める可能性があることが10日、明らかになった。
関係者によると、レーダーと発射台を別々の場所に設置し、ブースター落下の危険性を取り除くことを検討しているという。
河野太郎外相は6月中旬、迎撃ミサイルのブースターを安全に落下させることが困難などとして、イージス・アショアを山口県と秋田県に配備する手続きを停止すると発表した。
しかし、事情に詳しい同関係者によると、日本政府はロッキード・マーチン<LMT.N>製のレーダーを取得する契約を解除していない。
米政府の提案に基づき、他の場所に配備が可能か、技術的な調査を進めることを検討している。
「契約をそのままにして、装備を活用したいと考えている」と、同関係者はロイターに語った。
ブースターが落下しても周囲に危険が及ばないようするため、レーダーと発射台を別々の場所に設置。
レーダーが捕捉した情報に基づき、海上に造ったプラットフォームや沿岸部から迎撃ミサイルを発射することなどが考えらえるという。
海上自衛隊が運用するイージス艦からもミサイル発射は可能だ。
いずれを選択しても、イージス・アショアの配備は中国とロシアの反発を招きかねない。
新型レーダーはイージス艦が搭載する既存のものの3倍の能力があるとされる。
中国とロシアの奥地まで見えるようになることから、両国は日本が配備することに反対してきた。
中谷元・元防衛相はロイターの取材に対し、航空自衛隊のレーダー基地が全国に28カ所あり、そのうち2カ所にイージス・アショアのレーダーを設置することが可能だと指摘。
発射台は別の場所に配備できるとした。
与党・自民党はイージス・アショアの配備手続き停止を受け、新たな防衛体制を議論。
中谷氏は他の防衛相経験者とともに、検討会で話し合いを進めている。
日本政府は国家安全保障会議(NSC)で安保戦略を見直す方針で、敵基地攻撃を含め、さまざまな選択肢を検討していく。(大紀元より/2020.7.11)
近年、特に今年に入ってからの中国の積極的な各国への圧力は凄まじいものとも感じられます。
抑止力にもなりますので、イージス艦の配備が白紙になったというニュースの時は驚きましたが、再計画の可能性があるということですね。
アメリカ側から見ても、まず日本で中国を食い止めないと大変なこととなります。
これは、どこかに配備することになるかと思います。
河野外相は、水面下で動いていたのかもしれませんが、最近になってようやく危機意識が芽生えたように感じます。
後れを取った分、しっかり危機管理できるようにしていただけることを願います。
最後までお読みいただきありがとうございました。